家の外壁で悩んでいませんか?
Sto塗り壁に興味があるけれど、デメリットがないか心配な人もいるでしょう。
ノハシ外壁工事は高額ですから、壁材の選定には慎重になりますよね
結論から言えば、Sto塗り壁は高耐久を謳っているものの、その効果には疑問が残る代物。
筆者としては、一般的な外壁に国内メーカーの塗料を使用して、定期的に塗り直す方をおすすめします。
本記事では、Sto塗り壁のメリット・デメリットを解説します。
最後まで読めば、後悔しない外壁メンテナンスの方法がわかりますよ。
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Sto塗り壁とは?メーカーが主張するメリットを解説


Sto塗り壁がどんなものかを解説します。
Sto塗り壁はドイツ発の塗り壁システム
Sto塗り壁はドイツのSto社が開発した塗り壁材。
特殊な仕上げ材とベースコート・メッシュ・断熱材をセットにした、塗り壁システムを指します。



Sto社および日本代理店が認定した工務店だけが、施工を行えます
Sto塗り壁は仕上げ材に工夫があり、ひび割れが発生しづらく汚れもつきにくいというのがメーカーの主張。
その分、費用も高めな塗り壁です。
メーカーが主張するSto塗り壁のメリット
メーカーと国内販売代理店が主張するSto塗り壁のメリットは、大まかにまとめると下記の3点。
Sto塗り壁の仕上げ材は微細多孔構造を持ち、防水しながら湿気を逃す性質があるとのこと。
また、亀裂に対する抵抗があるためクラックの心配が不要、さらに撥水性により弾かれた雨水が汚れを取り込み転がり落ちると主張しています。
これらの性質によりメンテナンスの負担を軽減できるというのが、一般的に言われるSto塗り壁のメリットです。
参考文献:StoJapan 公式サイト 塗料販売代理店ファンガレージ 公式サイト
Sto塗り壁のメリットを1級建築士が検証


Sto塗り壁のメリットは信頼できるものなのか、筆者の見解を説明します。
常圧で通気性があるとは言い難い
Sto塗り壁の透湿性・通気性については、StoJapan公式がYouTubeに動画を挙げています。
実際のSto塗り壁と同じ透湿シート・断熱材・ベースコート・仕上げ材の構成を容器に入れ、空気が下から上へ抜ける様子を示しているのですが、ポンプで明らかに加圧しています。
これでは、常圧で空気が移動して通気が行えるとは言えません。



そもそも気圧差がないと空気が移動しないので、多孔質だから通気するというのはおかしいです
仕上げ材の耐亀裂性は効果が限定的
漆喰やモルタルなどの塗り壁は、ひび割れ(クラック)が発生しやすい特徴があります。
それを防ぐためにSto塗り壁は補強メッシュやトップコートを入れているのだと思いますが、これだと壁表面に発生する美観上のクラックは防げますが、構造材自体に発生する深刻なクラックは防げません。
- 仕上げ材(塗膜)のクラック:塗膜の伸び不足により表面に発生するクラック。見栄えは悪くなるが、雨漏りなどの深刻な被害には発展しづらい。
- 躯体(構造体)のクラック:開口部の四隅や庇の付け根など、応力が集中しやすい箇所に発生する深いクラック。放置すると亀裂進展し、雨漏りや虫の侵入につながる。
Sto塗り壁は見栄えに影響するクラックには配慮していますが、より重要な構造体に発生するクラックは防げません。
定期的な点検とメンテナンスはやはり必要になるわけで、それなら高い費用を出してSto塗り壁にする意味は薄いというのが正直なところです。
撥水性があってもふつうに汚れる
これは正直なところ、メーカーのWebサイトを読んでも意味がわからなかったのですが、撥水性のある材料でも雨水による汚れは発生します。



洗面所の鏡や車のボディが良い例で、撥水していても皮脂や水垢はふつうに付着しますよね
撥水は水滴への接触角が大きいだけで、汚れへの付着力はまた別の話。
さらに言えば、外壁の汚れは窓の周囲や段差まわりの「静止した水」により引き起こされることが多いです。
フラットな壁部分はあまり問題にならず、窓枠や庇などの障害物がある箇所に汚れと水がたまり、黒い筋ができるのがよくある症状。
実際、X(旧Twitter)でもSto塗り壁に雨だれが発生していることを指摘されています。
外壁の汚れは、仕上げの種類ではなく、壁に付随する障害物・凹凸により決まるのが実際のところ。
Sto塗り壁を採用したからと言って汚れがつきにくくなるとは、正直思えません。
後悔を生みやすいSto塗り壁のデメリット


Sto塗り壁のデメリットと後悔しやすいポイントを解説します。
Sto塗り壁自体の費用が高い
Sto塗り壁の最大のデメリットは、工事費用が高いこと。
費用はもちろん物件によって異なるのですが、サイディングと比べると2倍以上の費用が想定されます。
| 外壁材 | ㎡単価の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| Sto塗り壁 | 8,000~15,000円/㎡ | メッシュ+ベースコート込み |
| サイディング(窯業系) | 4,000~6,000円/㎡ | 最も安い |
| モルタル+塗装 | 5,000~9,000円/㎡ | – |
| ALC+塗装 | 6,000~10,000円/㎡ | – |
先述したようにSto塗り壁でも汚れやクラックは発生しますから、メンテナンスフリーというわけにはいきません。
高い初期費用に加えて維持費用も払うことを考慮しないと、費用面で後悔することになります。
一部の業者しか施工できない
Sto塗り壁は認定施工店制度があるため、一部の業者しか施工できません。
- 地域によっては施工店が見つからないことがある
- 材料の流通が限定され、価格競争が起きにくい
- 少ない候補店から選ぶため、工事時期が限定されるリスクがある
認定店と言うと聞こえはよいですが、一部の施工店による独占とも言えます。
費用を抑える観点から考えると、Sto塗り壁は価格が上昇しやすい制度を採用していると言えます。
高圧洗浄による掃除が非推奨
意外と知られていませんが、Sto塗り壁では高圧洗浄を避けるべき。
仕上げ材やメッシュなど、圧力に弱い層の剥離を発生させる可能性があるためです。
- 強い水圧が表面を削りやすい
- 仕上げやメッシュが剥離する可能性がある
- 仕上げの種類によっては不均一な外観になる
Sto塗り壁に限らずデリケートな壁材の掃除は、プロに任せるのが得策。
外壁塗装の見積もりサイトなどを通じて、塗装業者に相談するのが得策です。
外壁のメンテナンスは結局必要
先述したように、Sto塗り壁でも汚れやクラックは発生します。
そのため、定期的な点検とメンテナンスはSto塗り壁でも必須です。
- 壁に付着した汚れを落とし、カビや藻の発生を抑える
- 構造クラックを早期に発見し、補修して進展を防ぐ
- 虫や動物の巣ができていないかチェックする
- 破損個所がないか確認し、雨漏りを事前に防ぐ
高い初期費用を出しても、維持費用を節約できるわけではありません。
Sto塗り壁でもメンテナンスは必ず行う必要があります。
塗り壁のメンテナンスで後悔しないためのポイント


塗り壁を長く使用するために外せないポイントを解説します。
劣化防止のための隠れた個所の点検も行う
メンテナンスというと目につく汚れや色褪せを気にしてしまいがちですが、実は目立たない位置をチェックすることの方が重要です。
- 深いクラックや破損などを見つけることができる
- 目立たない位置は虫や小動物の侵入経路になりやすい
- 湿気の高い日陰の方が劣化が進む場合がある
- 高い位置・低い位置にも劣化は発生する
劣化を早期に見つけて対処すれば、少しの費用で外壁の寿命を伸ばすことも可能。
自分でチェックするのは難しいので、塗装業者に頼んで無料点検してもらうことをおすすめします。



クラックの補修は1箇所数千円程度です
外壁メンテナンスの際は必ず相見積もりを取る
劣化が見つかって外壁塗装などのメンテナンスを行う際は、相見積もりを取って複数業者を比較するのが重要。
メンテナンスにかかる費用を、大きく削減することができます。
- 外壁補修には定価がないため、業者ごとに費用が大きく違う
- 相見積もりで数十万円安くなることも多い
- 工事項目が明確になり、必要な補修作業が見極められる
- 不要な工事項目を外せば、さらに費用を節約できる
外壁補修の場合、できれば3社以上から見積もりを取ることをおすすめします。
正直なところ手間はかかりますが、効果は大きいので、必ず相見積もりを取ってください。



外壁塗装であれば専用の見積もりサイトがあるので、活用すれば比較的楽に相見積もりを取ることができます
【関連記事】外壁塗装見積もりサイトランキング17選!一級建築士が評判を解説
まとめ:Sto塗り壁は後悔する?外壁に使うデメリットを解説
本記事では、Sto塗り壁のメリット・デメリットと後悔しないためのポイントを解説しました。
- Sto塗り壁は、ドイツのSto社が開発した塗り壁材。
- Sto塗り壁のメリットとして、高い通気性と透湿性・耐亀裂性・撥水効果が主張されている
- しかしながら、検証動画を見ると加圧して通気性を見せているので、常圧で効果があるとは言い難い
- Sto塗り壁の耐亀裂性は仕上げ材に限定されており、深いクラックに対して効果は薄い
- 撥水性があっても汚れは付着するので、Sto塗り壁でもメンテナンスは必要
- Sto塗り壁は壁材自体が高く、さらに施工業者が限定され競争原理が働かないので、費用が高くなるデメリットがある
- 外壁のメンテナンス費用を抑えるには、相見積もりが最も効果的
- 一括見積もりサイトを使うと、相見積もりの手間を軽減できる





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